2019年11月4日

安岡です。
演出です。
再びです。
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日が空いてしまいました…

文化祭2日目にして最終日も、無事に終わりました!
多くの方に観ていただき、本当に嬉しい限りです。
お越しくださった全ての方へ。本当に、ありがとうございました!
アンケートも全て熟読しました。3周しました。今後の参考・励みにさせて頂きます!

劇団「曙」は、年に2回の定期公演があります。
次回公演は4月の予定。長い劇をやります。
こちらも是非、お越しください!

詳細はTwitterにて。フォローお願いします。(で、いいのかな?ついったーわかんないや。)
団員一同、お待ちしてます!



そして。
手伝って下さった皆様、皆々様。
時間と私の余裕の無い中、助けていただき、ありがとうございました。
プレ本番から前日・当日、片付けまで。思い返せば、ずっと心の支えでした。

「終わるまで気づかないものだなぁ…」と、帰りの電車に揺られながら。
「今思えば、私は態度の悪い責任者だなぁ…」と、風呂に浸かりながら。


大変申し訳ございませんでした…

ブログ上ですが、ここに謝罪と、感謝の気持ちを残しておきます。

本当にありがとうございました!


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さあ、書くべきことは書いた。時計は24時を少し回った。
ここからは私個人の話と、裏話と、深夜の青い話を。
学祭の話を中心に。
ぽつぽつと。恐らく、長々と。
客入れの曲を聞きながら、思い出として、事の顛末を、振り返りたい気分なんだ。
あ、時間の無駄だから、読まなくていいです。
演出が前に出てきて自分語りをする、という、この上なくダサいことを行うので。
その上、テクニカルタームが不親切なほど出てくると思います。
自分の鼻の頭を眺めてるほうが有意義かと。
人生が長い旅だと言うなら、旅の恥はかき捨てだってんだ。
改めて、だっせーなぁ、俺。今に始まったことじゃないけど。
それでも人目につく場所に書くのは、共有したい人や、知ってほしい人がいるからで。明確に誰、とかじゃなく、誰か、に。
まあ、御託はいいや。始めようかな。

さあ、どこから話そうかな。
文化祭で公演を打たない、という選択肢があった、という話からしようかな。


6月、稽古終わり。文化祭に関する話し合い。
劇をやるか、食品を売るか、何もやらないか。
で、話が食品に傾いてきたとき。
その輪から、少し離れて話を聞いていた僕に、とある先輩が「劇やりたいなら、やりたいって言ってきな」と。
人のこと、よく見てるなぁ、と。その方には改めて尊敬を。
で、輪に入って言ってみたら、不思議なモンで、劇をやることになる。
口実としては「69期の全員が、舞台に立つ経験をしておくべき。」とかだった気がする。それは夏公演で達成されるのだが。
ただ漠然と「やりたい」があったなぁ、と。そこは今とあまり変わらない。


7月、文化祭と言うことで、短い作品を探す。
…と言うよりも、単純に「演劇」を知るために、色々と見てまわる。
その中で出合ったのが、今回の作品、「かくていのはなし」。
オムニバス形式で上演された内の1つ。実は、1日目で男側を演じた入江くん含め、曙69期4人で、その公演を観に行っている。
純粋に面白かったのと、後学のために、台本を購入。その時は、自分たちで演じることは考えていない。


8月、夏。
夏をした。夏があった。それだけ。それだけで充分。


ここらへんから、夏公演の稽古が始まる。
その中で『演出助手』をさせてもらう。自慢だが、全ての稽古に参加した。世にも奇妙な暇人アピール。
ずっと見てた。ほんとに、ずっと。盗人のように、狩人のように、ずっと。
ここらへんから、私の中の優先順位がおかしなことになる。
ここらへんから、演出をやってみたい、という気持ちが芽生える。


9月、文化祭の話し合い。
これ以前にも少し話はしているが、レパ選をしたのは9月。確か、フライヤーの写真撮影の前。
プレゼンしたのは入江くんだったなあ。私は台本がないと上手く喋れないから。
その後、演出家の方と連絡を取り、台本が、かくていする。


9月中旬、役者と演出家を正式に決める。
正式に、というのは、大体誰が演るかなど予想がついていたからで。まあ、後で嬉しい誤算が生まれるのだが。
この時は役者は入江三橋のみ。まさかダブルキャストになることなど、誰が予想していただろう。
演出は私。初めてなのに不安が小さかったのは、役者に対して、ある程度の信頼があったからか。
役者本人への信頼というより、彼ら彼女らの意思への信頼、と言うべきか。
同時に、69期の中で、文化祭に関わる人を募集。文化祭と言えど、やるなら本気でやりたかった。
余談だが、私は何かをするときは0or100である。いつも、どこかで緩みが生じてしまい、100どころか、75すら出来たことは無いのだが。少なくとも心持ちは。
はじめから少しでも手を抜く気でいるなら、やらないほうがいい、と思っている。


月日は過ぎて、夏公演の千秋楽。10月14日。
凄く悔しかった。虚しかった。自分が情けなくなった。自分にムカついた。結果、僕がやってたことは、一つも20に満たなかった。
集団芸であるはずなのに、結局自分は一人だと感じた。
だから、役者には役者であることに専念してもらいたい。裏方に関する一切の不安や疑念を持たせたくない。
だから、誰かと一緒に物が作りたい。誰も一人にさせ続けたくない。
そう思った。感情とは裏腹に、収穫はとてつもなく大きかった。


10月15日。宇井くんが役者として参加することが決まる。
誤算だった。とてもとても、嬉しい誤算。
夏公演のこともあり、僕は彼に対して、理不尽なまでの信頼を置いている。
これで、文字通り『役者は揃った』。
こと演劇に関して、69期の中で、この3人を使うことが出来る俺の立場よ。皆の衆、さぞ羨ましかろう。


ということで、役者に入江三橋宇井を迎え、稽古を始める。


…のは、この5日後。夏公演の疲れを取るべく、短い休養。


夏公演には全員役者として出ている上に、この3人は、功労者も功労者。
必要不可欠な休憩を挟む。


学祭稽古に充てられる時間は、ちょうど2週間。
それに加えて、ダブルキャスト。
色々あって、我々は「ダブルキャストは誰も幸せにならない」という結論を出すことになる。
もし今から、ダブルキャストをやろうとしている人がいるなら、それぞれを完全に分離させることをオススメする。役者然り、演出家然り。


完全分演。上手いこと言った。
…台無しだあ。


10月20日、日曜日。稽古が始まる。
と言っても、この日は話し合いがメイン。それぞれの方向性を決めることが目標。


同じ台本でも、演じる人によって、面白いくらいに違ってくる。
演出家である私自身の中で、どちらをどうするか決めるのが遅くなってしまったせいで、役者には多大なる迷惑をかけた。
それでも、演出意図は、ある程度役者に伝えることができた、と思っている。どうなんだろ。
本番を見る限り、アンケートを見る限り、伝わってたと思う。


稽古は、入江verと宇井verを交互に。女性はずっと。ぶっ通し。ハード。
結果、2週間のうち、休みはとってない。そりゃ体調も悪くなるわな。反省。


今回に関しては、男性側は役者を変えたのに対し、女性側は変えず。
加えて、稽古を見てる人は演出である私のみ。外から客観的に見れる人が居ない。
三橋さんの負担がえげつない。
1日おきに違う人を同じ台本で演じる。そりゃキツイ。
でも、あの人は出来てしまうから、頼ってしまう。
もっと早く気づくべきだった。猛省。


それでも、社交辞令でも嘘でも気遣いでも、彼女に「楽しかった」と言ってもらえたのが、何よりの救い。
僕は、いつも『良い/悪い』タイミングで、特定の人に救われる。だから今日も足を運ぶ。
まるで延命させられてるみたいだ、と常々感じる。





学祭を通して。
他人と物を作るってことを、少しだけ理解できた気がする。
天才的に真っ直ぐに曲がってて忙しい気分屋と、かわいくてイケメンでエンターテイナーな財布と、器用で不器用で生きるのが上手いのか下手なのか分からないお姉さん。
面白いほど噛み合わなかったり、面白いほど噛み合ったり。
今まで一人で物を作ってきた者にとっては、とても新鮮で、楽しい日々でした。
稽古に関しては、本当に全てが楽しかった。一人じゃ出来ないことをさせてもらった。
ありがとう。


まあ、余談として。
演出家というものは、独りになるものなのかな、と。
私の場合、台本的に役者同士で空気を作って欲しかったのもあるけど。
それに、私個人の性格もあるけど。
夏を見てても、今回やってみても。
演出家とは孤独なものなんだなぁ、と思ってしまう。他の演出家を見たことがないからなのか、そういう性なのか。


誰か、俺の頑張りを全て理解して、頑張ったねって言ってくれないかな。
ただ、理解者面をされるのは一番嫌だな。イラッとくる。


…理不尽。


…俺が俺自身に言うしかないのかねぇ。
頑張った。君はよく頑張った。


終わってみて、自分が無力であり、非力である、ということは変わらなかったけれど。
やって良かったな、と。
反省点は多いけれど。
公演は成功と言っていいんじゃないかな、と。
ぼんやりと、そう思います。

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ここからは、本当に読まなくていい物。
いや、読んでほしい人に読んでほしい物。
わかる人には、わかる物。
謙遜ではなく、文字通り、つまらない物。



また、貴重な経験をした。
文化祭公演と言えど、15分ほどの作品と言えど、実質的な責任者として、1つの公演のほとんど全てに関わることが出来た、ということも大きかった。
色々、本当に色々あったけど、絶対値方式で幸せ。


台本に穴が開くほど読んだ。ノートに穴が開くほど書いた。胃に穴が開くほど悩んだ。
脚本家のTwitterやら、ブログやら、ネットに上がっている作品やらを全て読んだ。一種のネットストーカーになった。
演出は脚本家に対して絶対的な愛を持つべき、とどこかで読んだ。
愛の上で、脚本から外れるように、役者ごとに色を付けていった。
一つの作品、いや、一つの物事に対して、ここまで真摯に、かつ多角的に向き合うことは初めてで。いい経験をさせてもらった。
本気だったからこそ、絶対に面白い、という自信にもなった。そこはまあ、お客様次第ですが。


実は、脚本家の方も見に来てくださっていて。
個人としては、脚本家の方と、もっと喋りたかった。役者も集めて、答え合わせ、みたいなこともしたかった。
人前で、咄嗟に、喋れるようにならなきゃ。
いや、直接感謝の言葉を言えただけでも、成長と言うべきかな。
落ち着いたら、メールしようと思います。


ああそうだ、幸せの話だっけ。
何よりも、演出として1つ(実質2つ)の舞台を、一緒に作ることができて、本当に幸せ。
夏公演のときも思ったけど、曙の中で、俺は美味しい役職ばかり貰っている気がします。
まるで、いつかの人狼のよう。
何かを貰ってばかりの活動。
皮肉ではなく、率直に、これに関しては加点式で、私は幸せものだ。
返せるかな。返していこう。金銭的にではなく。返そ。
得られたものは大きいからね。


ああ、でも今は、心に穴が空いたような気分だ。





改めて、本当にお疲れ様。
稽古からハードスケジュールだったけど、僕からすれば、その全てが楽しかったです。

一人ひとりに言いたいこと・聞きたいことは沢山あるけど…
まあ、今後も言う機会はあるでしょ。


役者に愚痴を言ってしまうような、不安にさせるような演出でごめんなさい。
謝りたいことはまだ少しあるけど、謝ったって仕方ないかな。
とにかく、一緒に楽しんでくれて、本気で遊んでくれて、特訓/修行してくれて、ありがとう。
誤ったものは、次に活かします。


夏休みから、千秋楽・片付けまで、ノンストップだったからね。
早く、ゆっくり休んでください。
そして。
早く、また何かやりましょう。


まだ書くべきことがある気がする。
けど、カラになる前にやめとこ。
さあ、おしまいおしまい。


筋肉痛だ。寝よう。
アンメルツをヨコヨコしながら。
時空を超えないように。どこにも行かないように。


じゃ、また。明日。


おやすみなさい。



激(電源)オフショット
激(電源)オフショット